2021年06月1日
全国初!佐賀県の大町自動車学校、教習所で必須とされる教習原簿で「はんこ押印」を廃止、デジタル化。学科教習オンライン化試験運用も〜西日本豪雨で紙の原簿や社内システム水没した経験活かし、教習所をDX〜
プレスリリース
有限会社大町自動車学校(所在地:佐賀県杵島郡大町町、代表取締役:鶴田英司、以下 大町自動車学校) は、運営する大町自動車学校 大町校、鍋島校において、これまで全国の自動車教習所で定番とされてきた紙の「教習原簿」へのはんこ押印を廃止し、iPadなどタブレット端末を用いたデジタル化への移行を 全国に先駆けて開始いたします。
併せて学科教習においても佐賀県で初めてのオンライン対応試験運用を開始いたします。
今後も自動車教習所におけるDXを進め、より多くのお客様が安心安全便利に教習を受け、自動車免許取得を行える環境づくりに努めてまいります。
内容
全国の自動車教習所では、教習の実績を「教習原簿」といわれる文書に公的な文書として記録することが義務付けられています。
これまで技能教習終了後に、教習インストラクターが教習を受講するお客様の目の前で紙の教習原簿にはんこ押印するということが一般的でした。
紙の教習原簿からiPadを活用した電子原簿へ
この度、大町自動車学校では、紙の教習原簿に代わり、iPadなどのタブレットにおいて押印記録とすることを可能といたしました。
また、教習原簿への押印に限らず、同時に、教習進捗の管理、教習予約状況の確認、ご質問を受けて教習インストラクターから回答するなども可能となり、自動車教習を受けるお客様に向けサービス向上にもなります。
背景
教習原簿にはんこ押印する、というスタイルは自動車教習所業界において長年定番化されており、ペーパーレス化含め業界のデジタル化がなかなか進まない一つともなっておりました。
これまでは、全国の自動車教習所は、警察庁からの「指定自動車教習所の業務指導の標準」という通達の「第3運営的基準に関する指導1教習原簿の作成」の中で「教習生ごとに教習の実績等を記録した教習原簿を作成させること。教習原簿については、別記様式第1号の例を参考とさせること」との記載に則り、教習生の入校時に紙の教習原簿を作成して、教習時に担当教習インストラクターに渡し、教習受講後に印鑑を押してもらうという運用を行ってきました。
教習原簿のフォーマット統一について議論されながらも業界で結論が出ていない状況の中、2019年に大町自動車学校 代表鶴田が新たなアプローチでの統合方法を提唱し、そのアプローチに賛同した株式会社プロフィット(本社〒211-0064神奈川県川崎市中原区今井南町20番5号、https://profit8i.com/)の協力を元に、開発を進めてまいりました。
その後、2020年11月13日に河野太郎規制改革担当相より「自動車教習所で教習を終えた際のはんこの押印を廃止するとともに、教室で行っている学科教習のオンライン化に向けて調整する」という発表もなされ、我々の取り組みを後押しする環境になってきています。
教習原簿へのはんこ押印の廃止、デジタル化によるメリット
- 業務のペーパーレス化
業務の基幹部分をデジタル化することで、様々なITソリューションの導入を進めやすくなり、業務のあり方を大きく変えることが期待できます。
全国の自動車教習所のペーパレス化が進めば、免許行政とのオンラインでのデータ連携も理論的には可能となるため、将来的にはお客様の利便性を向上させることも期待できます。 - 個人情報を保護強化
現在利用されている紙の教習原簿の表紙には、教習生の個人情報が記載されており、置き忘れやのぞき見等により他人に知られるというリスクがあります。今回の教習原簿のデジタル化によって、お客様が個人情報が記載された紙を持ち歩く必要がなくなります。また、教習インストラクターのタブレットやお客様のスマホには不必要な個人情報の表示がなされないため、個人情報の漏洩リスクは大幅に低減されます。 - 災害からデータを守る
大町自動車学校は2019年の西日本豪雨で、紙の教習原簿も社内システムも水没し、大きな被害をうけました。復旧の過程では、ハンコのインクが流されて、それまでの教習結果が確認できなくなるなどの問題に直面しました。今回のデジタル化により、システムをクラウド化して、自動バックアップを定期的に行っているため、突然起こる自然災害時でも早急に復旧することが可能です。
2019年西日本豪雨時の様子1 2019年西日本豪雨時の様子2
学科教習のオンライン化について
大町自動車学校は、株式会社プロフィットが提供するオンライン学科システムを導入し、佐賀県で初めてのオンラインの自動運転免許の学科教習も開始いたします。
これによりお客様は自宅などどこからでも学科教習を受講することが可能になります。
当面の間はライブ配信方式で時限数も限定的に実施しながら、オンライン時代の学習方法を模索しつつ、コロナ禍など万が一の保険として運用することを想定しています。
なお、初回のオンライン授業は6月の中旬を予定しています。
有限会社大町自動車学校
代表取締役:鶴田 英司
事業内容 : 自動車教習業務
設立:1960年9月
所在地:
大町校 〒849-2102 佐賀県杵島郡大町町大字福母2405
鍋島校(旧若楠自動車学校)〒849-0932 佐賀県佐賀市鍋島町八戸溝1424
大町自動車学校は「たのしさ生み続ける、エンジン。」として、自動車教習に限らない、地域を豊かにする様々なコンテンツを提供する未来創造事業企業を目指す自動車教習所。
最新IT機器を活用し、お客様への
サービス向上について徹底討議サブカルチャーの教習車で地域へ
話題提供する等様々な企画を実施2019年より旧若楠自動車学校を統合して、
新たに鍋島校として始動
代表取締役プロフィール
鶴田 英司
外資系コンサル会社でのキャリアを経て、2016年より地元佐賀県大町町 大町自動車学校の経営に参画し、2018年に代表取締役就任。
コンサル時代のキャリアを生かしたIT導入や組織改革、サブカルチャーの教習車を制作、M&A等に取組ながら地域と歩む新しい時代の自動車学校を模索している。
◆このプレスリリースに関するお問合せ先
大町自動車学校 担当:坂本 美貴子
TEL:0952-82-3231