バイクに乗ろう!
生活そして人生が変わるという、バイクとの出会い。免許取得から始まるバイクライフに憧れを抱く方への「バイクの魅力」を、バイクを愛する人々が紹介します。
バイクを「スタイル」にすることは誰もが持つ可能性(高園渚さん)
バイクに乗ると、景色が違って見えるから。 たくさんの出会いが好きになる
「風を受けて走るのは気持ちよさそう」。
小さい頃からアニメの「北斗の拳」でバイクを乗り回す姿に強く憧れていた、という高園渚さん。そのバイクへの夢が実現したのは2016年のことだった。
「元々車酔いがひどくて、交通手段にクルマを選ぶのにはためらいがあったんですが、家族や友人に<バイク乗り>もいなかったので、いざ乗ろうとなると、なかなか決心がつかなかったんです。そんな時、偶然立ち寄ったのがバイクの試乗会。男性ばかりかな?という先入観もありましたが、実際はガチ(笑)な女性ライダー方ばかりという訳ではなく、自然体でバイクに乗っている方もいて、小柄な自分でも、無理せず自然にバイクに乗れるんじゃないかな、と気づいたんです。先輩ライダーのみなさんのお話も楽しく、バイクに乗ること、その最初のステップの免許を取ることに、背中を押してくれました」。
バイクと過ごす時間は 私の原動力
高園さんの現在の愛車はアメリカンスタイルのヤマハ・ドラッグスタークラシック250。「私の場合、最初のバイクとなると軽量の250ccを選ぶことになったんですが、このドラックスターは車体の足つきがしっかりしていて、小柄な自分でも足が着くんですよ。白と青のコントラストのボディーに茶色のシート。かっこよさもありながらディテールがキュート。フォアコン(フォア―ドコントロール)ということもあって、ブレーキやチェンジレバーも前方の位置にあり、シートも前にありながらも、乗った姿はしっかりとアメリカンスタイルのお気に入りです」。
ローカルアイドルグループとしての活動の合間は、バイクの手入れとツーリングがごく自然なこと、バイクは日常だという高園さん。「車での移動の時に見える景色が違って見えるんです。この景色きれいだなぁ、ここにこんなものがあったんだ!という発見。バイクで走るとその時その季節の空気の移り変わりに敏感になるし、休憩しているといろんな人と話ができる。バイクで<毎日が楽しく彩られる>スタイル、というのかな」。
高性能でも扱いやすいバイクも増え、ディーラーも整備されているのでメンテナンスも整備されていることを背景に、二輪免許を所得したばかりの女性でも1000cc以上のリッターマシンに乗ることも珍しいことではないという。高園さんも「いつかはハーレーに乗りたい」と大型免許も所得した。
人それぞれ違うバックグラウンドを持ちながらも、共通の<風を切って走る>バイクの魅力―。二輪免許を持っていない女性でも、バイクに対する潜在的な憧れを抱いている人は多いが、その憧れを実現すること、バイクを「スタイル」にすることは誰もが持つ可能性だ。
高園 渚(たかぞの・なぎさ)さん
佐賀県を拠点に活動するローカルアイドルグループ(デュオ)の「ピンキースカイ」として活躍中。キャッチフレーズは「いつもニコニコ、たまにめそめそ、お菓子大好き」。